私の昇段審査に対しての哲学

空手を始めたからには、やはり誰でも黒帯を目指したいと思うのは

当然だと思います。

むしろ、何年かかっても目指さなければいけないと思います。



ただ、時期を間違えないでほしいと思います。

じゃあ、その時期とは!いつ受ければいいのか・・・年数を10年重ねた時?

同期が黒帯を受ける時?

人それぞれいろいろな考えがあっていいと思います。

ここでは静岡西支部の小豆餅道場の分支部長として発言しますが、

私は『黒帯をほしいと願い!その為に努力を積み重ねて、強さを得て、

自分に自信を持てた時』に昇段審査を受けるべきだと思います。


ただ、今言った『強さ』の意味をはき違えないでいただきたいです。

誰かを基準にするのではなく、過去の自分の弱さを自ら理解して、

そこから強さを得てほしいのです。

肉体的な強さも必要ですが、精神的な強さだとか諦めない気持ち、

とても大事だと思います!!



今から18年前ですが、私が20歳の時、極真会館に入門しました。

学生の頃、少林寺拳法を4年間だけですが習ってたり、中学では喧嘩も

してきたので多少ですが、強さには人並み以上の自信がありました。

しかし極真会館では、自分の無力差を痛感させられました。

そして、黒帯の先輩方の強さに圧倒させられました。

その中でも当時、現役バリバリの石津谷先生は鬼のような存在でした。

※今は【仏の石津谷】と呼ばれるくらい優しい方ですけど・・スリスリスタコラ

その当時の昇級審査は、緑帯でも普通に落とされるほどだったので、

厳しさをわかってもらえるかと思います。

それでも何とか私も5年後に昇段審査を受け、念願の黒帯を取得しました。

自分で言うのもなんなんですが、今思うと!その間、本当に努力しました。

当時は、努力とは思わず、【強くなっていく自分が大好き】なだけで、ただ

ガムシャラに強くなる空手を追い求めていたんだと思います。

いくつか常設道場があったので月1万円の月謝を払い、ほぼ毎日、各道場へ

稽古に行きました。家に帰ってからもジョギングをして体力をつけてきました。

毎年行われた支部交流試合はもちろん、他県の試合も自ら申し込んだり、

年に4回行われた審査では毎回同じ級の受審者相手にスパーリングでは、

得意の上段回し蹴りで【技あり】をとってきました。


努力は決して裏切りません!



何より一番努力をしたのは、『来年、黒帯を受けよう』と決めた1級取得後の

役1年間でした。

当時、65kgくらいだった私は、10人組手に耐えられる身体を造る為に、

ボディビルダーばかり集まるジムに1年間通って体質改善を行いました。

空手の月謝と合わせて2万円の出費は、24歳の自分にはとてもキツかったですね。

ただ、ジムに入る前はベンチプレス85kgがMAXだったのに1年間で110kgが

上がるようになり、胸囲が110cm、太ももが65cm、体重が70kgの凄い身体が

完成しました。昇段審査も一発合格でした。翌年には全日本ウェイト制に出場し、

2回戦で負けてしまいましたが、努力してなければ、ここにすら辿り着けずに

いたと思います。



私は極真(新極真)の黒帯ってとても価値があるものだと思っています。

それは、一生懸命努力した人間だけが締めていい帯だと思ってるからです。

先輩達が築いてきた価値ある帯を絶対に汚したり、価値を下げてはいけないと

思うのです。



これから黒帯を目指す小豆餅の生徒さんには、私の考えを理解してほしくて

5時間もかけてかかせていただきました。

少しでも理解してもらえたら嬉しいです。





この記事へのコメント
いつも楽しく拝見させていただいています。

先生の様に強い向上心、志を持つ誰もが認める『黒帯』の方々が育つと
『黒帯』の価値も ぐん!!と上がりますね。

『黒帯』といえば
強いだけではなく 尊敬出来る存在であってほしいです。

それを目指して頑張っている姿はきっと輝きも違うんでしょうね☆

努力と自信を一緒に握り締めた帯と拳は
更に強くなるのだと信じています。

熱いblogに つい コメントしてしまいました…
Posted by 匿名 at 2012年07月28日 03:39
匿名さん!コメントありがとうございます。

『強い向上心』いい言葉ですね!!
小豆餅道場は、黒帯のレベル底上げを目指しています。

私もまだまだ強さも含め、生徒さんから尊敬される指導者には
ほど遠いかもしれません。

私が静岡西支部の永島師範を尊敬しているように、いつか
生徒さんからそう思われたいです。

その為には、今後も努力をしていかなければと思っています。
Posted by HSKHSK at 2012年07月29日 01:56
「黒帯」に対する熱い思いに感銘を受けました。
その通りだと思います。

「黒帯」の重さを背負って、いつまでも向上心を忘れないことが、先輩方が築き上げた「黒帯」を汚さないことだと思います。
そして、その姿が後輩達に受け継がれた時、伝統、伝説という言葉が生まれ、支部全体のlevelアップに繋がるのでは…

決して「黒帯」をゴールにしてほしくないてす。
Posted by 匿名 at 2012年07月31日 03:34
匿名さん、ありがとうございます。
まさにその通りで、うまく伝えれない私の言葉を
代弁していただけたような気がします。
とても嬉しいし、やる気がでました。
ブログやっててよかったです。
Posted by HSK at 2012年07月31日 09:56
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私の昇段審査に対しての哲学
    コメント(4)